文藝春秋に掲載されてるモブ・ノリオの『介護入門』読んだ(;´Д`)
ジャンキーなのに糞を垂れ流す婆ちゃんを心から労われるなんて立派すぎる(;´Д`)
文体は終始hiphop調の宮本輝が大っ嫌いであろう猥雑なそれだけど
至極世間的に真っ当な婆ちゃんへの目線と
対照的に血の結びつきを持つはずの親戚どもへの募る憎悪(;´Д`)
これって一歩間違えば渡る世間は鬼ばかりあるいは昼メロ風のよくある話に
なっちゃうんだけど、そこは文学、生易しくない介護の現場でひた向きに
婆ちゃんの糞尿の世話や食事の補助など寝る時間を削りながらやる青年は
単に身内の義務感からやらされている様子も無く全く純粋で自己犠牲的な献身(;´Д`)
ただ真直ぐに、本当に真摯な様はロクに介護の現状を知らない人にも
目を向けさせてくれる力があるはず(;´Д`)hiphop調なのに
全体通して読みづらくて散文的すぎるから途中で投げ出しちゃう人が
居るかもだけど、作者のブツケテヤルゼ! の気持ちが
ズンズン響いてくるのは実体験からのパッションだろうなぁ(;´Д`)
少なくともセカチューなんぞよりは良い作品(;´Д`)
ただ、どうせならもっと倒錯した主人公にすればよかったのに(;´Д`)